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ペナシュール房総株式会社
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- 千葉県房総半島の最南端である南房総でかつて行われていたサトウキビ生産を復活してラムを製造するプロジェクト「Rhum de la Péninnsule de BOSO」を事業化するべく2022年に設立。
世界のラム生産量の10%と言われるアグリコールタイプのラムを中心に様々なラムやラムをベースにしたリキュールを製造しています。
自社農園であるKibiLab.ファームは耕作放棄地を活用して「房総環境活用農法」と名付けた独自の自然栽培でサトウキビの生産を行なっており、地元の安房拓心高校との産学連携でのサトウキビ酢の開発、日本酪農発祥の地としての地の利を活かした耕畜連携、地元の雑木であるマテバシイを使った熟成など、地域を連携したサステナブルな事業に取り組んでいます。 - 事業の詳細は「ペナシュール房総オフィシャルサイト」及び「PRTIMES STORY」をぜひご覧ください
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- 耕作放棄地を活用したサトウキビ農園は現在2.5町歩、年々拡大中
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房総大井倉蒸溜所 Distillerie-BOSO Oigura
- 製造拠点となる房総大井倉蒸溜所(ぼうそうおおいぐらじょうりゅじょ)は、南房総市千倉町の山間にある築150年の古民家をリノベーションして設立されており、シンボルとなる蒸留器は、単式蒸留と連続式蒸留が切り替え可能なハイブリッド型と日本独自の大型の釜を改造して自社製造した完全オリジナルのタイプの2基を設置、小規模ながらも様々なラムの製造が可能です。
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- 房総大井倉蒸溜所の正面の長屋門、暖簾の文字は造字の「ラム」
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- 左:ハイブリッド蒸留器 右:オリジナルの釜蒸留器
- またラムの熟成には敷地内にある蔵を活用し、土をむき出しにしたダンネージ型の熟成を行なっています。蔵ならではの自然な温度と湿度の調整機能で長期の安定した熟成が可能です。
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- 重厚な蔵の扉の中にはラムを詰めた樽が並ぶ
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BOSO Rhum & 黍とそ-KIBITOSO-
- ペナシュール房総で製造されるラムはそのタイプによってシリーズ分けされ、各名称は南房総市として合併する以前の旧千倉町のキャッチフレーズ「花と海と太陽のまち」からいただいています。
BOSO Rhum Fleur-花-
日本独自の製糖の過程で得られる良質な糖蜜(モラセス)を原材料にしたトラディショナルタイプのラム
BOSO Rhum Mer-海- Cuvée Speciale
ペナシュール房総ならではの独自の製法や設計で製造されたオリジナルシリーズ
BOSO Rhum Agricole Soleil-太陽-
自社農園でラム専用に生産したサトウキビを100%使用したペナシュール房総を象徴するアグリコールタイプのラム
イギリスで開催されたIWSC2024(International Wine&Spirits Competition 2024)で日本メーカーのラムとして初めてのGOLDを受賞しました -
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- 2023年11月には、従来のスピリッツ製造免許に加えてリキュールの製造免許も取得し、自社のラムをベースにしたリキュールやスパイスドラムを開発する新ブランド「黍とそ-KIBITOSO-」をスタート。
第1弾のアイテムとして、バルバドスで生まれたラムベースのリキュール「FALERNUM(ファレナム)」をリリース、その他にも地域の農産物や薬草などを活用した製品を開発中です。 -
- BOSO Rhumと黍とそ-KIBITOSO-アイテムの詳細と購入はオフィシャルショップへ
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創業前から研究を行なっていたエステルタイプラムへの挑戦
- Rhum de la Péninsule de BOSOは、元々ラム好きの地元メンバーやSNSを通じてプロジェクトに興味を持ってくれたラム愛好家やBAR・酒販関係の仲間たちが集まってスタートしました。
プロジェクトの合間には、みんなが持ち寄ったたくさんのラムをテイスティングしながら製造方法を検証し、理想のラムやつくりたいラムの設計を語り合う日々。そんな中で生まれた目標のひとつが、ジャマイカやカリブの一部の地域でしか生産されていないエステル香を多く含んだラムでした。
その独特の香りや余韻は人を虜にする様な不思議な魅力を持っており、どの様な製法を行えばこんなラムができるのかと調べ続けたものの、国内外の酒造の論文やデータを探しても情報は僅かで製造している各蒸留所でも企業秘密になっている状況でした。
そのミステリアスなラムを目指して、各所から集めた酒造におけるエステル生成の情報を精査して試行錯誤しながらなんとか完成したのが、2024年3月にリリースの日本では初めてとなるエステルタイプラム「BOSO Rhum Mer-海- Cuvée Speciale ESTERY 2024」になります。 -
- しかし、なんとか完成したもののエステルの生成はまだまだ未知の部分が多く安定的な生産ができない状況が続いており、また生まれるエステルもつくる度に異なる雰囲気が現れてしまうなど課題が多く残ってしまいました。
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千葉大学へのアプローチ〜天知教授との連携
- より安定的に高品質なエステルラムを製造するには、もっと専門的な研究とサポートが不可欠だと考えた私たちは、地元千葉大学の産学連携の窓口に連絡し共同研究を相談してみることにしました。
窓口で話を聞いてくれた担当の方は親身に相談に乗ってくれたもののお酒の製造、それも日本ではまだまだ認知の低いラムということで難しいかもしれないという印象でしたが、そこで名乗りをあげてくれたのが園芸学部園芸学研究科 微生物工学研究室の天知誠吾教授でした。 -
- 初めてお話をさせていただいたオンライン会議で、一番驚いたのが天知教授がなんとラム愛好家であったこと。
今までの経緯や相談内容を伝えるとすぐに蒸留所に来てくれた天知教授は、私たちのプロジェクトに共感してくれて、早速様々なエステル生成に関する文献や資料を調べては情報交換をしたり、一緒にラムをテイスティングしたりしながら事前準備を進め、2024年7月に正式にペナシュール房総株式会社と千葉大学微生物工学天知研究室との正式な産学連携の契約を締結することができました。 -
- 共同研究を行う微生物工学研究室のメンバー
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そもそもエステル香とは
- エステル(香)は、ラムだけではなくウイスキーや日本酒、ワインなど他のお酒にも現れる香り成分の一種でお酒の種類によっては出てはいけない香り、いわゆる「オフフレーバー」とされることも多い成分です。
これがラムの世界ではホワイト〜熟成酒に至るまで好まれる傾向にあり、昨今では特に「ハイエステル」と呼ばれるエステル香が強いタイプの人気が高まっています。
またエステル香と言ってもその特性は様々で、概ねイメージとしては「セメダインの様な香り」なのですが、その中に南国系のフルーツの香りやスパイスの香りなどが含まれていることが多く、製造方法や製造環境によって違いが出てくると考えられています。 -
ラム製造におけるエステル成分の生成
- ラム製造におけるエステル生成で一般的に知られているものには3つの過程があります。
1つは、酵母由来のもの。
アルコールを生み出す微生物である「酵母」には数え切れないくらいの種類があり、その中にはエステルを生成するエステル生成能を持ったものが存在します。その酵母を発酵の際に使用することでエステルを生み出すことがわかっています。
2つめは、蒸留時にもろみ(糖分を持った液体を酵母が糖を消費してアルコールを生み出したもの)の中にある有機酸が蒸留の際にエタノールと縮水結合してエステル化合物として生成されるものです。
こちらはラム製造の世界でエステル生成のキーワードとされている「ダンダー」や「マック」と言われる蒸留が終わった後の残渣である蒸留廃液に一定の条件や成分を与えることで有機酸を発生させ、それをもろみに活用することでエステルを生成します。
3つめは、熟成時に生まれるエステル。タンクや樽でラムを熟成する際にもエステルが生まれる場合があると言われています。こちらは環境による影響が多いと考えられていますので、今回の千葉大学との研究においては上の2要件に特化して研究を行います。 -
千葉大学との研究の概要
- 研究の詳細に関しては全てを記載することができませんが、エステル生成に関する主な内容は以下の通りです。
・エステル生成酵母の選定
・房総大井倉蒸溜所内における「ダンダー」の製造と成分分析
・「ダンダー」の使用方法に関する試験
・有機酸別の生成エステルの検証
・各試作品の香気成分の解析
上記の実験を2年間かけて行い、安定的で高品質なエステルラムの製造方法の確立を目指します。
この研究は、ラムだけでなく他の蒸留酒やお酒の製造にとっても有益なデータをもたらすものと確信しています。 -
ラムとエステル香について
- エステル香に関する解説を、千葉県出身で国内外で調香師として活躍する傍ら、ラムコンシェルジュの資格を持ちカクテルコンペティションで優勝経験のある平裕之さんにお願いしました。
- 【Profile-プロフィール-】
FLAT perfumery 代表・調香師 (perfumer)1980 年 生まれ。 千葉県船橋市を拠点に、香りを表現に用いた制作 に取り組むアーティスト / 調香師。「日本の香りを世界に」をコンセプトに、ʻ感じるʼ というプロセス を人の中に生み出す時間を作品とした創作活動を行う。香料会社を退社後単身フランスに渡り、香りが生活に密着している ことに感動。帰国後、5 つ星のホテルや様々なトップブランドの香りを調香。また、 被災地への香りを使用した支援、食や音楽とのコラボなど、 五感をフルに活用した創作を行う。 -
- ラムの香気成分には、エステル類やアルコール類等様々な香気成分が含まれていますが、その中でもエステル類はそのほとんどがフルーティーな香りをもっており、ラムの特徴はエステル類によって決定付けられるといっても過言ではありません。
エステルはその自身がもつ炭素数や構造の配置によって様々な香気を持ち、例えば酢酸イソアミルであればバナナのような香り、酢酸ヘキシルであればりんごやプラムの香りといったように全く違った香りをさせます。エステル類の生成は主に酵母による生成と、熟成による生成がメインですが、酵母の種類や酵母の発酵方法、熟成の環境や年数によっても風味物質が変わってきます。
ラムにはこのように生まれたエステルが何種類も含まれており、含まれるエステルの種類や含有量はラムの香りを決定する上でとても重要なものとなります。エステルはトップノート(最初に香る香り)であり、ラムのファーストインパクトを決定するものです。
房総ラムは特にエステル香に特徴があり、千倉の柔らかい日差しと爽やかな海を思わせるような香りを持っていますが、これがいわゆる「テロワール」というもので、これから様々な研究や熟成を経てこのテロワールがさらに深みがあるものになっていくのを楽しみにしています。 -
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世界で行われているラムの製造方法
- ラムは世界でもトップクラスの生産量と消費量を誇る蒸留酒ですが、その製法は3つに分類されます。
・トラディショナル(インダストリアル)製法
砂糖製造、いわゆる製糖の際に出る副産物であるモラセス(糖蜜)を原材料にした製法。
世界のほとんどのサトウキビは製糖用に生産されているため、世界のラムの90%ほどがこのトラディショナルラムであると言われています。
BOSO Rhum Fleur-花-シリーズはこの製法を採用しています。
・アグリコール製法
収穫したサトウキビの搾汁液をそのまま発酵させて製造する。サトウキビの搾汁液の成分を全て使用する、さながらサトウキビのブランデーの様な製法。
希少でプレミアムなラムになります。
BOSO Rhum Agricole Soleil-太陽-がこの製法でつくられています。
・ハイテストモラセス製法
サトウキビの搾汁液は、すぐに変質し始めてしまうのでそのままでは保管ができず、アグリコール製法は収穫地や収穫期に限定された製造になります。
ハイテストモラセス製法は、搾汁液を煮詰めて変質しないシロップ(シュガーケーンハニー)に加工することで保管を可能にし、尚且つ香り高い高品質なラムを製造する方法です。
国内各所で行われている黒糖を使用したラムもこちらに近似した製法です。
BOSO Rhum Mer-海-シリーズの一部にこの製法を使っています。 -
バガスのラム製造への活用について
- ペナシュール房総のバガス活用
サトウキビからラムまでを一貫生産しているペナシュール房総では、サトウキビを搾った後の搾りかすである「バガス」の活用に積極的に取り組んでいます。
現在は、サトウキビ生産に使用する堆肥としてや地元の酪農事業者へ飼料として提供する代わりに堆肥をいただく耕畜連携、蒸留に使用している薪ボイラーの燃料として使用中です。 -
- 堆肥として使用されるバガス
- 栄養価の高いバガスをラム製造に使用できないか
ペナシュール房総のサトウキビ生産は、ラム専用に農薬や化学肥料を使用せず地域が持つ滋味やテロワールを重要視した独自の自然農法(房総環境活用農法)で行っており、バガスには発酵に使用できる養分や酵母などの有用微生物が多く残っていると考えています。また搾汁に関しても1回搾った搾汁液しか使用せずバガスには糖分が残っている状態です。 - まだラム製造に使える成分が残ったバガスをラム製造に有効的に使用することができないか、使用することで独自のテイストを含んだラムができないかを考え続けた結果、ひとつの方法が浮かび上がり、それを今回の産学連携で検証し商品化に向けて取り組みます。
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- 搾りたてのフレッシュなバガスからはサトウキビの香りが強く感じられる
- こちらも詳しくは公表できない状況ですが、これは例のない新たな製造方法への取り組みとなり日本発の新しいラムの開発になると考えています。
テイストはトラディショナルとアグリコールの中間的なイメージになるのではないかと予想していますが、今期の収穫で準備して春頃から試作を開始しますので、エシカルな新しいラムの誕生にご期待ください。
上記の2つのプロジェクトが今回のクラウドファウンディングの目的とテーマです。 -
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- 今回の研究開発で製造されたラムのファーストリリース2種類の他に、ペナシュール房総とお付き合いのある企業様とのコラボレーションアイテムを開発して、お酒が苦手な方にも弊社のブランドやラムの雰囲気を感じていただけるセットもご用意しました。
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BOSO Rhum Mer-海- Cuvée Speciale ESTERY 2025 700ml
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- 千葉大学天知研究室との共同研究で酵母やダンダー(有機酸)の各種を試してエステルが生成した原酒をバッティング(ブレンド)したものが「BOSO Rhum Mer-海- Cuvée Speciale ESTERY 2025」となる予定です。
さらにこれを房総大井倉蒸溜所で開発している小さな樽のローテーションによるシステムで3〜6ヶ月ほど熟成してボトリングします。
今回のクラウドファウンディング限定で、熟成前のホワイトラム(50ml)もお付けします。
※ボトル形状やデザインはイメージです、変更になる場合がございますので、ご了承ください。20歳未満の方はお酒の含まれるリターンを選択できません。20歳未満の飲酒は法令で禁止されています。 -
BOSO Rhum Fleur-花- BIM Prototype(仮称)700ml
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- バガスを活用して製造するラムがこちらになります。予定アルコール度数は40%〜50%でホワイトラムとしてリリースの予定です。
製造方法以外の商品の名称や概要はまだ決定しておりませんので、C-VALUEや弊社SNS等で進捗をご報告します。
※ボトル形状やデザインはイメージです、変更になる場合がございますので、ご了承ください。20歳未満の方はお酒の含まれるリターンを選択できません。20歳未満の飲酒は法令で禁止されています。 -
BOSO Rhum Agricole Soleil-太陽- ロゴTシャツ
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- Rhum de la Péninsule de BOSO のプロジェクトを象徴するラム「BOSO Rhum Agricole Soleil-太陽-」のラベルがデザインされたTシャツです。
サイズはS/M/L/XLの4サイズ展開ですので、ご支援の際にサイズをお選びください。
※デザインはイメージです、若干変更になる場合がございますので、ご了承ください。 -
BOSO Rhum&KIBITOSO レギュラーアイテムフルセット
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- 現状でレギュラー販売しているBOSO Rhumと新ブランドKIBITOSOのアイテムをフルセットでご用意しました。
※20歳未満の方はお酒の含まれるリターンを選択できません。20歳未満の飲酒は法令で禁止されています。 -
BOSO Rhum×サルビア珈琲 バレルエイジドコーヒードリップパック
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- 館山市の銘店「サルビア珈琲」とBOSO Rhumのコラボレーション商品。
サルビア珈琲で厳選した中南米産のコーヒー生豆をBOSO Rhum熟成後の樽で熟成し、ラム特有の香りと風味をそのままに熟練の技術で焙煎。
同じ温暖な地域で生産されるコーヒーとラムの相性抜群のアンサンブルを感じられるリッチで複雑な味わいのコーヒーです。
ホットはもちろん、少し濃い目に抽出したアイスコーヒーはラムファンにぜひ一度味わっていただきたい魅惑のテイストです。
【内容量】10g×4個入り
【賞味期限】袋裏面に記載6ヶ月月程度
【保存方法】直射日光、高温多湿を避け、25℃以下で保存してください -
BOSO Rhum×MARUKICHI SUGAR ロゴシュガーセット
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- 設立70周年を迎えた砂糖のエキスパート企業「MARUKICHI SUGAR」のOriginal Style Sugarで、ペナシュール房総のロゴをかたどった成形砂糖をつくります。国産のサトウキビから生まれた含蜜糖は、上質な風味と柔らかな後味が特徴でモヒートなどのラムカクテルにもコーヒーや紅茶にも豊かなアクセントを加えてくれます。
約3gの個包装になっていますので、保管も使い勝手も抜群です。 -
- ※画像は試作段階での3Dイメージ
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BOSO Rhum×ちくらつなぐホテル スイーツセット
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- 地元南房総千倉で事業連携をしている「ちくらつなぐホテル」で製造するBOSO Rhumを使用したスイーツの中から選りすぐりの品をチョイスしてBOSO Rhum スイーツセットとしてお届けします。
※画像のお菓子はちくらつなぐホテルで製造しているスイーツの数々ですが、お届けする内容についてはパティシエやスタッフと協議しながら、CーVALUEや弊社SNS等で随時ご報告します。 -
- プロジェクトスタートに先駆けて、ペナシュール房総やラムに関係するみなさまに応援コメントをいただきました
鈴木おさむさんは、代表青木大成の一個上の先輩、青木家のななめ隣がご実家で保育園から大学まで一緒という幼なじみ。
前回のクラウドファウンディングでは、カスクオーナーにもなっていただいております。
稲垣貴彦さんは、ジャパニーズウイスキーを牽引する三郎丸蒸留所の代表。房総大井倉蒸溜所立ち上げの頃からお付き合いいただき、最近では「BOSO Rhum Mer-海-Cuvée Spésiale ESTERY2024」を熟成した後の樽を使って三郎丸ウイスキーの熟成を/行っていただいてます。
9月には最前線から見たジャパニーズウイスキーシーンを収めた著書「ジャパニーズウイスキー入門~現場から見た熱狂の舞台裏~」を出版。
鎌田真里さんは、ディアジオワールドクラス優勝経験のある世界を舞台に活躍するバーテンダー。
ペナシュール房総として参加したOSAKA COCKTAIL PARTYでお会いした際にご出身が千葉県大網白里町と聞き、千葉から世界へ飛び出した先駆者としてコメントをお願いしました。 -
スタートアップファクトリー代表 鈴木おさむ様
- 【Profile-プロフィール-】
1972年4月25日生まれ 千葉県千倉町(現 南房総市)出身
19歳の時に放送作家になり、それから32年間、様々なコンテンツを生み出す。
詳しくはWikipediaに詳しく書いてあるから見てみよう。コチラ!
現在は、「スタートアップファクトリー」を立ち上げ、ベンチャー企業の若者たちの応援を始める。コンサル、講演なども行う。 -
- 【応援コメント】
南房総で育てられたサトウキビを使い南房総発のラムを作るプロジェクトにクラファンで応援させてもらってから、そのラムはとてつもなくおいしく人気者になり、なんとイギリスで賞まで取っちゃいました。なにやらそのチームが今度は千葉大学と組んで新たなラムを作るって言うじゃないですか。
こりゃーまたワクワクすることを始めるね。
皆さん、このプロジェクト、ノルなら今ですよ!!
鈴木おさむ -
三郎丸蒸留所マスターブレンダー兼マネージャー 稲垣貴彦様
- 【Profile-プロフィール-】
若鶴酒造株式会社 代表取締役社長(5代目)。三郎丸蒸留所マスターブレンダー兼経営者。若鶴酒造5代目。大阪大学卒業後、東京にて外資系IT企業に就職。2015年、富山に戻り、曾祖父稲垣小太郎が始めたウイスキー造りを引き継ぐ。2016年、クラウドファンディングにより三郎丸蒸留所を改修し再興。日本で5番目の支援額を達成した。READYFOR OF THE YEAR 2017で優秀賞を受賞。2019年 伝統工芸高岡銅器の技術を活用した世界初の鋳造製ポットスチル「ZEMON」(特許第6721917号)を発明。世界のウイスキー専門誌ウイスキーマガジンの表紙を飾る。「ZEMON」は素形材産業技術賞経済産業大臣賞、洋酒技術研究会賞等を受賞しており、ウイスキーの本場のイギリスでも特許を認められた。自らの経験から蒸留所のコンサルティングも手掛ける。また、2020年には初めてのジャパニーズウイスキーボトラーズT&Tを設立した。
・世界初鋳造製ポットスチル「ZEMON」発明者(特許第6721917号 英国特許GB2590218)
・ワールドウイスキーアワード(WWA)最終審査員等 -
- 【応援コメント】
富山県の三郎丸蒸留所の稲垣貴彦です。1952年の曾祖父の代から富山県でスモーキーに特化したピートの効いたウイスキーを製造しています。
青木さんとは房総の蒸留所立ち上げ時にプロジェクトを知り、蒸留所に伺ってその熱い思いと地域資源を生かした取り組みに感銘を受けました。現在、実は日本ではウイスキー蒸留所と同様にラムの蒸留所も増加しています。青木さんはそんななかでも試行錯誤しながら突き詰めて本格的なラムを製造されている存在です。そんな青木さんとは蒸留所同士の交流もあり、エステルの効いたタイプの房総の樽とピートの効いた三郎丸の空き樽を交換し、互いの原酒を熟成するなどの取り組みをおこなっています。
さて、今回のプロジェクトはエステルを安定的に生成するために画期的な研究をおこなうということで私自身、ハイエステルラムが好きな人間としては楽しみで仕方ないです。現状でも房総のラムはかなりエステリーなものができており、それらの樽も特徴的な香りを備えていますが、仕込みや樽によって強弱があるものもあります。ラムのエステル生成は文献も少なく、謎の多い分野なのです。
この研究により、更なる高みを目指し、日本のラムが世界に存在感を高めていくことを期待しています! -
ミクソロジー&バー マネージャー 鎌田真理様
- 【Profile-プロフィール-】
都内のホテルラウンジ、バーにて約10年間バーテンダーとして経験を積み、2007年9月のザ・ペニンシュラ東京のオープン時より、Peterバーにてシニアバーテンダーとしてバー全体を統括する。これまで、国内外の様々なカクテルコンペティションにて受賞し、2009年『ディアジオ ワールドクラス』日本大会にて優勝、日本代表としてロンドンで開催された世界大会に出場。サービスシアターチャレンジにて1位、総合2位となる。2017年6月に館内すべての直営レストランと宴会のドリンク類を統括する、ビバレッジマネージャーを経て、2023年3月、Peterバーのエクスペリエンスをさらに強化し、また若手の育成にも注力するミクソロジー&バー マネージャーに着任。ソムリエ・唎酒師(ききざけし)・薬膳アドバイザーの資格保有。 -
- 【応援コメント】
千葉県出身のバーテンダーとして、BOSOラムのプロジェクトに心から応援の声を送りたいと思います。房総の新鮮なサトウキビジュースを使用したBOSOアグリコールラムは、フレッシュな香りと独特の味わいが魅力で、カクテル作りにおいてもその特性を活かしモヒートやダイキリなどのカクテルに加えることで、通常のラムとは異なるフルーティーな風味を引き出します。搾りたてのサトウキビから生まれる甘さと酸味のバランスは、飲む人に新しい体験を提供します。革新的なエステル生成やバガスの活用は、世界初の試みであり、地域の資源を最大限に活かしたプロジェクトです。BOSOラムが多くの人々に愛され、千葉の酒文化を盛り上げることを心より願っています。地域の皆さんと共に、この素晴らしいラムを世界に広めていきましょう。応援しています! -
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能登半島復興支援金
- 支援していただいた総額の10%を「令和6年能登半島豪雨災害義援金」として寄付いたします。
金額に関しては、C-VALUEの新着情報にてお知らせします。 -
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千葉大学産学連携研究開発費
- 千葉大学園芸学部園芸学研究科 微生物工学研究室との研究は、「BOSO Rhum Mer-海- Cuvée Speciale ESTERY 2025」と「BOSO Rhum Fleur-花- BIM Prototype(仮称)」の開発だけでなく、BOSO Rhum Agricole Soleil-太陽-の原材料となるサトウキビ生産における「房総環境活用農法」のブラッシュアップや自然発酵の安定化、サトウキビ酢製造の為の酢酸菌の単離、バガスの堆肥の効率化など多岐にわたって行います。
こちらの研究費として支援金の一部を使用させていただきます。 -
小型樽による熟成ローテーション構築用樽及び棚設置費
- ペナシュール房総では、安定的且つリーズナブルな熟成ラムを生産できるように50リットル程度の小さな樽による熟成ローテーションのシステムの開発に着手しており、今回製造する「BOSO Rhum Mer-海- Cuvée Speciale ESTERY 2025」もこの熟成システムを使って短期の熟成を行う予定です。
使用する樽は、アメリカンオークの新樽、シェリー樽(オロロソ&PX)を検討しており、中の原酒を移し替えやすくするための専用の棚を蔵熟成庫に設置します。
新しい熟成システムの構築にも支援金の一部を使わせていただきます。 -
海外市場に向けたプロモーション費
- 今回開発するラムをはじめ、その他のラムも含めてペナシュール房総では海外市場へのリリースを推進しています。
今年度よりJETRO(日本貿易振興機構)による「新輸出大国コンソーシアム パートナーによるハンズオン支援」の採択を受けて輸出事業の実現が本格化しており、そこに向けたプロモーション(商品パンフレット作成・ラベルデザイン再構築等)にも支援金を活用させていただきます。
世界の酒場で「BOSOを1杯!」の実現にご協力お願いします。 -
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- おかげさまでRhum de la Péninsule de BOSO プロジェクトも軌道に乗り、BOSO Rhumブランドも少しずつ認知していただいております。耕作放棄地を活用したサトウキビ農園も2.5町歩(ha)に拡大、最初にいただいたスピリッツ製造免許に加えてリキュール製造免許ともろみ製造免許の交付を受け、ラムリキュール&スパイスドラムの新ブランド「黍とそ-KIBITOSO-」の設立、サトウキビ原料の酢の製造にも着手して、私たちのプロジェクトはいよいよ第2フェーズに突入しました。
新たな協力者として、本件でもご紹介した「千葉大学園芸学部園芸学研究科 微生物工学研究室 天知誠吾教授」をはじめ、地元の「安房拓心高校」も参画いただき、輸出に向けては「JETROの伴走支援」も決定して、世界に向けた唯一無二のジャパニーズラムの開発と海外展開も順調なスタートを切ることができました。
フランスを中心に海外のインポーター各社からもお声かけいただき取引の交渉も進めています。
今回のクラウドファウンディングは、そんなペナシュール房総の今後の展望と新たな開発をできるだけたくさんの方に知っていただき共有していただくこと、「おもしろいことをやってるやつらがいるよ」と拡散していただくことを目的に開催しました。
ご支援をいただくことはもちろんですが、できれば弊社のラムやその他のアイテムを試しながら末長いご愛顧と応援をいただければ幸甚です。
初年度に詰めた蔵熟成庫にある樽のラムも日々素晴らしい変化をしています。
今年も11月からまたサトウキビ収穫がはじまります。
まだまだ未熟な事業ですが、私たちにとってBOSO Rhumを飲んでくださる方、SNSやクラウドファウンディングで応援してくださる方、この拙いご挨拶を読んでくださる方も含めたすべてのみなさまにRhum de la Péninsule de BOSOプロジェクトの成長や失敗をも共有していただけることが何よりの喜びだと日々感じておりますので、世界に挑戦するラムメーカー「ペナシュール房総」をこれからも見守ってください、ご支援とご声援よろしくお願いします!