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はじめまして!!
- みなさん、この国の空き家をゴミとして廃棄しますか?それとも、次の世代が豊かに暮らすためのインフラとして渡すべきだと思いませんか?
もし少しでも、“空き家問題って大変だけど、特にできることもないし…”なんて思っている方は、是非とも最後まで読んでください!!
私のプロジェクトを知ってもらって応援していただいて、一緒に“捨てずに活かす”街を作りませんか?? -
- On Re.Project 小野千景と申します。
私は市原市出身で、高校卒業後地元を離れ、Uターンしてきたのが14年前。
前職で戸建て団地の調査をしていたら、空き家問題の深刻さを知ることに。
気が付いたら会社を辞めて2022年に、空き家を使ってたくさんの人が活き活きと暮らせる街をつくるべく、このProjectを個人で立ち上げました。 -
活動地は市原市若宮団地です
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- JR内房線「八幡宿駅」から徒歩1.2kmほどの距離にあり、千葉県住宅供給公社が昭和40年代に整備・分譲した住宅団地で、入居開始から50年を超えています。
1丁目から7丁目で構成され、面積は約60ha、一戸建てとテラスハウスで構成されています。
世帯数は1600世帯ほどありますが、150戸ほど空き家があると言われており、高齢化率は45%を超えています。(まちづくり協議会調べ)。
中心地には若宮小学校、若宮中央公園があります。
過去には若宮ショッピングセンターや専門店街、スーパーがありましたが、現在はコンビニになっています。 -
高経年住宅団地の現状
- 2023年10月1日時点の全国の空き家数は900万戸で、過去最多となっています。これは住宅全体の約13.8%を占めています。(総務省 住宅・土地統計調査より)
日本全国どこも空き家の問題を抱えており、空き家問題は社会問題となっています。
たくさんの建物が使われなくなり放置されています。
捨てられるのを待っている状況です…。 -
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なぜ空き家が増えるのか?
- いろんな理由があると思いますが、若宮団地の空き家の多くは、相続人が相続した不動産が不要になっている状態にあります。
大学や就職で若宮団地を出たあと、他地域で家を構えたため、両親が住んでいた若宮団地を住宅は、相続してもいらない。
都心50km圏内、電車1本で都内まで通勤・通学でき、JRの駅から歩ける住宅地とはいえ、都内などに比べたら不便。
もともとの間取りは3DKで、4人家族には手狭。
駐車スペースも一台しか想定されていないいないことから、現代的な郊外生活には合わなくなっているため、一度でたら戻ってこない人がほとんどです。
私は活動を始めてから今まで若宮団地内のテラスハウスを3件取得しましたが、どれも相続が発生した物件で、相続人が処分に困っていました。
こんな空き家が、若宮団地にはたくさんあると思っています。 -
- ▲登記変更されていない空き家に手紙を設置した写真
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On Re.Projectとは?
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空き家を減らしてたのしいまちにするProject
- 若宮団地の空き家テラスハウスをカフェ、雑貨屋、パン屋など、いろんなものに変えていったら、団地が元気で楽しいまちになるのではないか?!と考えたのが始まりです。
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ネーミング秘話
- 小野OnoがリノベーションRenovationするProjectだから、On Re.Projectです!!
個人で空き家を購入していき、リノベーションするやり方の団地再生は他にはなかなかないということで、Only(オンリー)もうまくかかって、唯一無二の団地再生projectと勝手に言わせていただいています。 -
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空き家の取得方法
- 空き家のアタック方法はこれしかありません!!
直接交渉です。 -
- 登記情報を調べて、「空き家だったら私に使わせてください。」という内容で、所有者様に手紙を送ります。空き家なので、所有者はそこにはいません。
空き家の相続登記は、2024年4月に義務化されましたが、相続登記をしていない人が多い為、所有者様との交渉にも進めないことが本当に多いです。
登記変更がされていない現状…空き家が減らない理由の一つかもしれませんね。 -
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第1弾 On Re.cafe
- 相続登記されていなかったので、玄関に手紙を挟んだら、次の週にたまたまご相続人様が来られ、手紙をみて連絡をくれました。
kurosawa kawara-ten黒澤さんにもアドバイスをいただきながら交渉を進めました。
先方はこちらの想いをすぐにご理解してくださり、何回かの話し合いで交渉成立。
ご相続された方は、都内在住で仕事も忙しく片付けにもこれず約10年放置していました。ご本人も困っていらしたようです。
ご相続人にとっては、いらない物件でした。 -
- せっかく取得できた記念すべき1物件目なので、この団地の方に喜んでいただける場所にしたいと、cafeにしました。
先日 小学生の娘に、ママはなんでcafe始めたの?と聞かれました。
「若宮にcafeが必要だと思ったからだよ」と、私は答えました。
いろんな人が来てくださり、縁がつながり広がっていくのを目の当たりにしています。
毎日私は、cafeを作ってよかったなと実感しています!!
「あ~思い切って決断してよかったなぁ!!間違いじゃなかったな」 -
第2弾 シェアハウス On Re.House
- 登記を確認したところ、住所移転されていたのでハガキを送付。
返信いただけたので交渉スタートできました。
ここは、かなりの量の残置物、そして部屋内に蔓が入り込んでいる状況でした。
ご相続されたが、現在実家に住まいの為こちらの建物は不要になっているとのこと。
残置物そのままでの交渉をさせていただき成立しました。
こちらもいらない物件だったようです。 -
- ここは、2階に3部屋あるので、3人でシェアして住むHouseにしました。
空き家だったそのままの状態から入居者を募集し、どんなシェアハウスにしたいか大学生も加わって一緒に考え、一緒にリノベーションして作り上げました。 -
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第3弾 夢を叶えたい方へ賃貸 &On Re.Garden(予定)
- こちらの物件も、ご相続人が住んでおらず空き家になっていました。
相続登記されていた為、ご所有者様のお住まいへハガキを送らせていただいたところ、お返事をいただけて交渉させていただきました。
もう住む予定はなく、いつか売却しようと考えていたということ。
建物内のお荷物はほとんどなく、きれいな状況でした。 -
- 第3物件目は、美容サロンをやりたいという方に賃貸しています。
ただ賃貸するのではなく、もちろんリノベーションはほぼ自分たちで行い、室内は清潔感のある真っ白に塗り上げています!
実はこちらの物件には、前所有者が建てたハナレがあります。
今後はこちらを解体し、誰でも入れて憩える「OPEN Garden」にしたいと思っています。
ハーブを植えて、誰でも摘めて、その場でハーブティが飲めるような、そんな空間を作りたいです。 -
第4弾 On Re.Base
- こちらの物件は、所有者様がcafeにお食事にきてくれた際に、実家が若宮にあると教えてくれました。
住んでいたご家族が施設に入られた為、空き家になったということで交渉させていただきました。
ちょうどそのタイミングで、空き家を使って夢を叶えたいという方がいらっしゃり、ご縁がつながった形になりました。 - 私は市原市出身で、高校卒業後地元を離れ、Uターンしてきたのが14年前。
前職で戸建て団地の調査をしていたら、空き家問題の深刻さを知ることに。
気が付いたら会社を辞めて2022年に、空き家を使ってたくさんの人が活き活きと暮らせる街をつくるべく、このProjectを個人で立ち上げました。 -
- 第4弾は夢を叶えるお手伝いをする物件です。
ずっと市原にきたかったというご親族の夢を叶える為、空き家を使ってコレクションルームを作ってあげたいという方の、夢のお手伝いです。
秘密基地のような場所にしたいということで、On Re.Baseとつけてくださいました。
現在はプラン設計です。 -
- 残置物の処理はボランティアを募集して、みんなでやりました。
中学校の同級生が来てくれて久しぶりの再会!!
地元で活動してよかったなと実感してます。
応援してくれる同級生が多くいて、ありがたいです。
今後 リノベーション工事が始まったら、解体作業などはワークショップを企画して、みんなで進めていこうかと思います。 -
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若宮専門店街リバイバルマーケット
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- 毎月第二土曜日に若宮専門店街の中央広場で、リバイバルマーケットを企画運営しています。
ショッピングセンターや専門店街にたくさんお店が入っていた時代があったとよく聞きます。
私が小さいころなので、40年前です。
その頃は子供もたくさんいて、にぎやか!!
ここで買い物はすべて完結するくらいたくさんのお店があったそうです。
今はコンビニが1件あるだけで、後は医療施設や美容院、不動産屋さん。
そんな若宮の中心地から賑わいを戻したい!!という思いでイベントを考えました。
専門店街に事務所を構えるリフォーム会社HINANOさんの社長 辻さんに声をかけてお願いし、一緒に企画運営しています。 -
- 夏季期間は、リバイバルビアガーデンを開催!!
イベントに来てほしかった同年代が子供を連れてたくさん来てくれてます。
この賑わいをみたら、うれしくて涙がでそうでした。 -
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クラウドファンディング初挑戦!!
- 今回は、第3弾 ハナレの解体費やOn Re.Gardenを作るための費用や、今後の物件取得費用・リノベーション費用の調達にチャレンジします!!
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自分たちでできるところは自分たちで!!
- この活動の資金は、基本的には私の身銭を削ってやっております。
On Re.cafe、On Re.Houseは退職金や貯金、借入でやってきました。
お金のない中でやっている為、解体や塗装など自分たちでできるところは自分たちで行っています。
この活動をディレクションしてくださっているkurosawa kawara-ten黒澤さんは、どうやったら費用を抑えられるか考えて提案してくれます。 -
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基本ボランティアです
- cafeの作業では、たまたま卒業論文の調査で若宮団地にきていた大学生に声かけて、活動を手伝ってもらいました。
残置物を清掃工場に持ち込んだら何度も突き返されたり、拡張設計をしてもらったり、解体作業を手伝ってもらったり…学校だけではなかなか経験できなかったであろうことを経験させてあげられたと思っています。
On Re.Houseの作業の際は後輩につないでくれました。
手伝ってくれる学生たちのためにも、どんどん空き家を取得し活動をおこなっていくことで、継続的に学生に貴重な現場を体験させてあげたいと思っています。 -
- ▲小野です。壁紙をはがし、糊を削り取ります。
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- 大学生の他、家族、友人、知り合いに声をかけて手伝ってもらったり、SNSでボランティア募集して手伝っていただいたり、たくさんの方にボランティアで手伝ってもらっています。
感謝しかありません。 -
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深刻な費用問題
- 当初の構想は、cafeの売り上げで次のリノベーション費用を賄っていこうとしていました。
いやいやいや それはとんでもない。
cafeを継続させていくだけで精一杯でした。
駅近ではない場所で、昼間しかやっていないcafeが、リノベーション費用を賄えるわけがありません。
足りなくなったときは所有マンションを売却し、運営費用を賄い、物件取得費としてきました。 -
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一番必要なのは続けていくための費用
- この活動を続けていくためには費用が一番必要です。
費用不足だと、物件を購入することができません。ゴミ処分ができません。リノベーション費用が出せません。ボランティアの方への飲み物代やお昼お弁当代がでません。
費用が必要なんです!!
あっ!!あと、何かあってもへこたれないメンタル。凹んでもすぐ起き上がる精神力。忍耐も同じくらい必要です!!笑 -
大切なのは人との関わり方、大変なのも人との関わり方!!
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大変なことがたくさんあります!!
- 住宅街の中で活動していくには、自治会はもちろん、周辺住民の方々のご理解・ご協力がないと成り立たないと感じています。
cafeを作るにあたっても、音・におい・目線・駐車場…様々な問題に直面し、解決してきました。 -
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今まで静かに暮らしてたのに…
- 空き家を何にしようか考えていた時、近隣の方とお話する機会がありました。
お店とかどうでしょうかね~といったら、お店はやめてほしい!!と言われてしまいました。
今まで静かに暮らしていたのに、不特定多数の人が出入りするのは嫌だと…
この言葉を食らったときは、かなり凹みました。
でも確かにそうですよね。ここは閑静な住宅地です。
仕方がない。現実を目の当たりにした日でした。 -
営利?非営利?
- この活動は団地再生を目的としたものですが、cafeをOPENさせたこと、物件を賃貸していることで営利な事業をみなされ、「小野さんがやってることは営利でしょ」の一言で、させてもらえないこと・協力が得られないことが多かったです。
お金を稼いで回していかないと何事もできないし、続いていかないと思ってます。
だから私は開き直って、活動を続けています。 -
変わってきた・・・
- 活動を始めて約3年、cafeをOPENしてちょうど2年経ちました。
地域新聞や地元のTV、市の広報誌などに掲載していただき、多くの方にこの活動を知っていただき、私の事を知ってくださる方が増えてきて、応援してくれる方も増えてきました。
それでも若宮団地内でもまだまだcafeのことや活動を知らない方が多くいるので、認知されるように頑張っていきます!! -
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小野が目指す団地再生
- 当初からの構想は変わっていません。
若宮団地の空きテラスハウスを、cafeやパン屋、雑貨屋、ギャラリーなど様々なコンテンツに変えていき、楽しい街にするということ。
まだまだたくさんある若宮団地内のテラスハウスの空き家を取得し、みんなで何にしようか考え、みんなでリノベーションして、みんなで楽しい街を作り上げていきたいです。 -
今後について
- 何もしないと衰退しかしません。
でも誰かが動いて活動していけば、いい方向に進んでいくかもしれない。
cafeをOPENさせてすぐくらいの頃、近所の方々が、「せっかく咲いた一輪の赤い花を枯らすわけにはいかない!!応援するよ」と言ってくださいました。
涙が出るほどうれしいと同時に、身の引き締まる思いでした。
まだまだ枯れていません!!枯れるわけにはいきません!! -
- 若宮団地の楽しい未来への第1歩を、私が踏み出したと勝手に思っています。
その1歩が、2歩3歩と進んでいけるように、またたくさんの1歩が増えて広がるように、引き続き頑張りますので、是非応援お願いします。 -