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はじめに
- こんにちは!カリタス女子中学高等学校のど飴開発グループです。
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- 私たちは昨年より日本薬科大学さん、榮太樓總本鋪さん、常磐植物化学研究所さんと連携してカリタスオリジナルのど飴を制作しています。
日本薬科大学さんからのお声がけから高大連携探究学習「植物成分配合の「のど飴」の開発」が始まり、飴の作り方やパッケージデザインの作り方をイチから直接教えていただきました。 -
- 今までの活動では、のど飴をどのような人に食べていただきたいかを考え3つのグループを組み、それぞれのコンセプトに合う成分の配合やパッケージデザインを試行錯誤しながら飴の制作に取り組んできました。
初めてのことで配分を間違えたり、鍋を焦がしてしまったりと失敗することも多くありましたが、プロの方の力をお借りして何度も試作を重ねてきました。パッケージやコンセプトなども生徒同士でイチから案を出し合って、何度も話し合ってきました。
頑張る人のニーズにあわせた飴を作るのは簡単なことではありませんが、先生方の協力のもと、ここまで企画を進めることができました。
現在、のど飴の製造と個包装の段階まで到達しています。最後に、考案したデザインに沿って外袋パッケージを印刷・成形し、のど飴を袋詰めすることができれば、このプロジェクトは完遂します。
ぜひ、最終段階の達成を応援していただけると幸いです。よろしくお願いいたします。 -
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挑戦の経緯
- 私たちがこの企画に参加した理由を一部ご紹介します。
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開発ストーリー
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スケジュール
- のど飴制作活動の1年の流れをご紹介します。
2023年4月に、飴制作に使用する原材料や商品化に向けてのパッケージデザインの説明、のど飴試作の進め方について、常磐植物化学研究所さんと榮太樓總本鋪さんにご説明頂き、実際に試作の作業が始まりました。
夏休みには日本薬科大学さんと常磐植物化学研究所さんを見学させていただき、また試作したのど飴の改良も行いました。
そして文化祭では活動の成果発表と作成したのど飴の展示を行い、来客された方に答えていただいたアンケートを元に、その後ものど飴の改良を重ねました。 -
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コンセプトの決定
- 最初に、のど飴をどのような人に食べていただきたいか考えました。話し合いの結果、以下の3つにまとまりました。
①大人向け
②親子向け
③学生向け
私たちは3つのグループに分かれて、それぞれのコンセプトに合わせたのど飴とパッケージデザインの作成を始めました。 -
飴の試作
- 私たちはより良いのど飴を制作するために試作・試食と改良を重ねてきました。
原料に水飴、副原料として常磐植物化学研究所さんのジンジャーウォーマーと、甘草・キキョウ配合のTW-KKの2種類を使用しました。
試作日には飴を作成・試食し、他グループのものも参考にしながら副原料の配合を考えました。私たちには微小に感じられる差でも味に変化があることが分かりました。
飴は固まる速度が早いため温度調節に苦戦したり、はさみで飴を形成するときに飴が固くて手が痛くなったりと、困難もありました。しかし、回数を重ねる中で工夫をし、改良することができました。たとえば飴を練る回数を変えると飴に光沢が出るなど、制作工程を少し変えるだけで大きな変化があることを発見し、オリジナルののど飴の作成に活かしてきました。
また、飴を飴で包むコーティング飴や特殊な形の飴の制作など、思いついた斬新なアイデアを積極的に形にし、挑戦してきました。
失敗もたくさん経験し、試行錯誤の連続でしたが、とても楽しみながら製作活動を行いました。
食べられる時を今か今かと待ちわびるほど、美味しいのど飴を製作することができました。 -
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飴の発表
- 試作後には発表を行いました。
作成した飴の配合率や、コーティング飴のような新しいアイデアからわかったこと,考察したこと、アンケートの結果などを、開発過程で計3回発表しました。
それぞれの発表後に寄せられた質問やアドバイスが次の飴の作成時のヒントとなりました。特に、配合量についてのご指摘や榮太樓總本鋪さんが普段どのように商品を企画されているのかなど、参考になる点が多くありました。
私たちが考案した新たなアイデアついての実現性についても言及していただき、学ばせていただきました。 -
校外学習
- 校外活動も実施しました。
まず1つ目が埼玉県にある日本薬科大学さんへの訪問です。
試作の発表、試食と試作した飴のフィードバックを頂きました。また、大学見学もさせていただきました。
2つ目は、千葉県にある常磐植物化学研究所さんへの訪問です。
常磐植物化学研究所さんの説明を受け、実際に制作で使用している原材料が作成されている工場とハーブ園の見学をさせていただきました。また、資金を集める方法としてクラウドファンディングの講義をしていただきました。 -
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パッケージデザイン
- パッケージを一からつくることはなかなか難しく、市場に並んでいるパッケージが手に取られやすいように試行錯誤されているのがわかりましたし、デザインを考えてみるという経験は貴重で楽しかったです。
パッケージを考えるにあたってスーパーやコンビニなどで売っているお菓子のパッケージを参考にしようと眺めているうちにその癖がついてしまい、お菓子コーナーに行く度にこのデザインいいなと考えるようになってしまいました。 -
完成した商品案
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グループ① 大人向け
- 通勤中や仕事中にちょこっとつまんで気分転換になるような飴を作りたかったためこのコンセプトにしました。
味はショウガの辛味を重視しながらも、口当たりが良くなるように配合しました。
原料がわかりやすいふんわりとしたイラストと、生姜の辛みを表した赤のグラデーションを使用しました。
パッケージデザインはこちらです。 -
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グループ②親子向け
- 飴をよく食べるのは子供達、しかし飴を実際に買うのは親ではないかという意見がグループ内で出たことから、親子で楽しめる飴をつくりたいと思い、このコンセプトにしました。
大人にも子供にものど飴を食べてもらい、親子が一袋で一緒に楽しめる飴を作ろうと試みました。
その結果、子供にも大人にも手に取って楽しんでもらうため、1袋に大人用と子供用を2種類の味を入れる形をとることにしました。
大人用のものはしっかりとショウガの風味を感じられるものに、子ども用のものは甘く、食べやすいものになるよう配合しました。
パッケージ案はこちらです。 -
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子供にも大人にも馴染みのある懐かしいわらべうたを使った製品名にし、傘の中を透明のフィルムにすることで中を見ることができるので親御さんにも手に取ってもらいやすいように作りました。
裏面には大人用子供用の2種類の飴を写真付きで載せています。
小袋では子供達の心を引くために、パッケージにじゃんけんなどを印刷しています。表紙の下には共同企画で作ったことがわかる一文を載せています。 -
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グループ③ 学生向け
- 私たちと同世代の学生をターゲットにすることでニーズが理解できるのではないかと考え、このコンセプトにしました。
ショウガの風味が感じられながらも、勉強中にも気軽に食べやすいような味の配合にしました。
飴の名前を「Gingembre BonBon」にしました。
これはフランス語でしょうがの飴という意味です。
パッケージデザインはこちらです。 -
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最終案
- 最終的に1種類にまとめることになりました。
3グループの意見を取り入れ、完成したパッケージ案がこちらです。 -
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飴づくりのプロジェクトで気付いたこと
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感想
- のど飴の開発という貴重な体験から多くのことを学びました。
なにより、企業の方々や大学の教授にプレゼンを聞いていただけたことはとても有意義な時間でした。発表や質疑応答の場数を踏むことができ、実際に学校のプレゼンでも役に立ちました。発表で得たアドバイスや知識を次の試作に生かすこともでき、大きなやりがいを感じました。
また、学年を超えて協力し合う探究活動を通して、さまざまな視点から物事を捉えることができるようになりました。
多種多様な方々のニーズを想像して制作していく作業をたくさんの方と関わりながら行い、進路選択にも繋がりました。
この活動を経て得た学びを、大学生、社会人になっても活かしていきたいです。 -
リターンについて
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¥3,000
- 私たちの探究活動「植物成分配合の「のど飴」の開発」について、その経緯、創意工夫、成果などを詳細に記載した報告書をリターンとしてお送りいたします。さらにお礼のメッセージと作成したのど飴10粒をおまけとしてお付けします。
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さいごに
- 私たち高校生が企業、大学の力をお借りして世の中で販売されている商品にどこまで近づけることができるか。
私たちの挑戦を応援していただけますと幸いです。
皆様、ご支援のほどよろしくお願いいたします。