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私たちの活動について
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- 私たちの大学は千葉県東金市を拠点として活動しています。
私たちが在籍している観光学部では、「観光の現場で見て、考えることを通じて実践的な観光学を学ぶ」ことを特色としています。そのため、座学だけではなく、フィールドワークやプロジェクトを通して地域に赴き、「観光まちづくり」について実践的に学んでいます。
本年度は、『 観光メディア制作 A 』というPBL ( Project Based Learning:課題解決型学習 ) 型の授業の中で、企画・検討を進め、千葉県市原市にある養老渓谷地区でのイベントの運営をさせて頂くこととなりました。そのこともあり、総勢約72名の観光学部生が、地域活動の一端を担っている「まちなか先生」と1から考えた1日限りのスペシャル・ハイキングイベント『ア・サ・ヒ』を企画しています!
ぜひ、イベントに参加していただき、養老渓谷の魅力を体感するとともに、イベントを楽しんでいってください! -
今回の企画を行う背景
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養老渓谷の魅力
- 養老渓谷の魅力といえば、「温泉」「滝」「紅葉」「渓流釣り」など。様々な魅力が地域資源として多くの人に知られています。また、都心からのアクセスが良好ということもあり多くの観光客で賑わいを見せる地域でもあります。とくに、紅葉の季節が他の観光地に比べて遅く、晩秋まで紅葉を楽しむことができるスポットのため、他の観光地の閑散期となる11月中旬から下旬にも多くの人で賑わいをみせます。
ちなみに、「温泉」を堪能できる養老渓谷温泉郷は、数種類の源泉があり、異なる効能を持つ温泉が楽しめることで有名です。
美肌効果のある湯、神経痛に効く湯など、訪れる人々のの健康と癒しをサポートします。また、露天風呂からは、渓谷の壮大な景色を眺めることができ、日常を忘れさせる至福の時間を提供します。
( 参照:養老渓谷温泉郷 )
その中でも「黒湯」と呼ばれる、独特の色をした温泉があります。
こげ茶色の温泉で、泉質は炭酸水素塩泉です。
神経痛、筋肉痛、切り傷、やけどに効能があると言われています。
私も、一度、入浴してみた結果、リピーターになってしまいました!
また、「滝」や「紅葉」の中にあるパワースポットも注目の魅力の一つです!
それは、観音橋と呼ばれる橋を渡った先にある養老八景の一つ養老山聖天院・立國寺。
ここは、出世観音とも呼ばれる場所で、「ビジネスパワー」を補填できるかもしれません…。
他にも、この養老渓谷は、都会の喧騒を忘れて「秘境感」を楽しむことができる場所がたくさんあります!
この秘境感を、是非、養老渓谷に体験しにきてください! -
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養老渓谷の課題
- (1) 養老渓谷を含めた南市原エリアの人口減少
市原市は、昭和30年代から40年代にかけて東京湾岸臨海部に企業の進出が相次いだことや、その後の市街地調整等により、急激に人口が増加を続けてきました。しかし、2003年をピーク(28,173人)に、減少傾向にあります。
( 参照:市原市人口ビジョン2016年3月 )
最近のデータ ( 2021年 ) では、転入数 8,954人、転出者 9,423人でとなっており、469人の社会減となっています。とくに、20歳代から30歳代の若者世代が、1955年頃までは、転入超過であったのですが、2000年以降は転出超過へと転じました。この世代の流出を食い止めることが、市原市の最も大きな課題となっているとのことです。
( 参照:市原市地域再生計画 )
とくに、南市原エリアの人口減少は、目に見えるかたちで地域の景観に表れています。そのこともあって、今回、私たちの先輩の東金市での活動が市原市の目に止まり、南市原市の人口減少という課題に対して若者のパワーを投入するべく連携協定を結ぶ運びとなりました。
( 下記、図版は、市原市「市原市まち・ひと・しごと創生総合戦略2020 ~ワクワクする未来を始めよう。~ 【概要版】」参照 ) -
- (2) 冬の時期の観光客の減少
養老渓谷地区では、もみじ狩りが盛んになる秋から晩秋の時期に観光客がかなり多くなります。
紅葉シーズンは、昼間は鮮やかな紅葉景色を楽しむことができるとともに、夜間もイルミネーションによる幻想的な風景を楽しむことができ、観光客には人気です。
最近では、春の菜の花、夏の翠葉も楽しむ観光客が増えてきました。
しかし、秋だけではなく、他の季節でも楽しめる「養老渓谷の景色や地域資源、食の豊かさといった魅力を堪能してもらいたい!」という気持ちから、今回の企画を催すこととしました。
とくに、学生と養老渓谷地域のまちなか先生によるコラボ企画ということもあり、地域の人しか知り得ない、つまり、この地域のこの季節でしか味わえない食を味わえるエイドステーション ( 休憩所 ) を設置することとしました。こうしたエイドステーションの他にも、各地点で、学生の催しものなど、様々な工夫を凝らし、お客様から「もう一度、養老渓谷に行ってみたい!」と思ってもらえるようなイベントを開催したいと思います。 -
- (3) 豪雨からの復興
2023年9月に各地を襲った台風13号による大雨によって、千葉県市原市は大きな被害を受けました。
その中でも、とくに養老渓谷地区は被害が大きなものでした。市原市と大多喜町にまたがり流れている養老川が氾濫し、今回のイベントで使用するルートを始め、紅葉の名所・観光地となっている旧跡、さらには、今回、皆様に乗車してもらう小湊鉄道、養老渓谷の観光産業を支える旅館など、多くの観光資源やインフラが土砂崩れや浸水の被害に見舞われました。
その後、被災した道路や河川、線路、旅館などは、復興に向けて動き始め現在に至っていますが、それでもまだまだ完全復旧には至っていません。そのこともあり「私たちの活動もどうなるのだろうか?」と一旦活動を休止した時期もありました。ただ、そんな折に、養老渓谷地区の観光協会の会長から「私たちの被災で活動をストップするのではなく、養老渓谷地区の地域活性化に向けて頑張ってください!」とのお言葉をいただき、「私たちの力でも何かできることはないのか...」と再起し、今回のイベントを企画するに至りました。
私たち学生の取り組みは、微々たる成果しか上げれないかもしれませんが、旅館などが復興し、養老渓谷地域全体に賑わいを取り戻すまで、まちなか先生をはじめとした地域を支える人材と一緒に地域を盛り上げられればということで考えた企画ですので、私たちのイベントそのものだけではなく、養老渓谷地域に関心のある方も、どうかご支援の程お願いします。
( 学生たちの事前調査記録:下記の写真は、復旧作業中の旅館の一階部分です。川の氾濫により機材が全部やられてしまったそうです。早く復旧することを願います。) -
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まちなか先生について
- 今回の企画は、城西国際大学観光学部観光メディア制作Aに関わる学生が中心となって企画をしていますが、地域の専門家として「まちなか先生」や、小湊鐵道 様、養老渓谷温泉協会 様、市原市 様など様々な方や企業にご協力をいただいて立ち上げることができました。
今回の「まちなか先生」は、養老渓谷地域で様々な活動をされている若手の企業家に入っていただいています。そのこともあり、養老渓谷地区周辺のインターネットの検索でも出てこない魅力を教えてくださったり、私たちがイベントをする上で様々なアドバイスをいただきました。企画・立案から企画決定、当日の運営までサポートをしてくださっています。
私たちにとっては、『養老渓谷のエキスパート』のような存在です。
リワード品の中にも「まちなか先生」が提供してくださった商品があったり、当日のハイキング中のエイドステーションには「まちなか先生」がお勧めして下さった特産品が登場します!楽しみにしていてください!!
( 下記の写真に写っている「まちなか先生」は、開宅舎の高橋洋介さん ) -
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今回の企画の内容
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養老渓谷ハイキング「ア・サ・ヒ」ができるまで
- 今回の企画には、城西国際大学観光学部の全学生のうち72名もの人数が集まって企画を立ち上げました。
まず、8つのチームに分かれて、それぞれで企画案を練り、どの企画が最終案として詰めていく企画となるのか、お互いがライバルとなり案をぶつけ合いました。それぞれバラエティに富んだ企画を立ち上げ、「まちなか先生」に向けて、中間報告プレゼン会を実施し、地域に適した案はどれなのかを検討してもらいました。
その結果、ハイキングイベント「ア・サ・ヒ」が本年度のイベントとして決定しました。
決定後、72名のメンバーがそれぞれ役割を持ち、みんなで企画を磨き上げてきました。
こうして磨き上げを行なっている企画のタイトル「ア・サ・ヒ」とは、「ア:歩いて」「サ:最高の」「ヒ:日を過ごそう」という意味です。
皆様にも、ぜひ、このイベントを通して、養老渓谷地区で、最高の日を過ごしてもらいたいと思っています。
( 写真上:オンラインで実施した中間報告会の様子、写真中:中間報告会以降の学生とまちなか先生が一緒になっていろいろな取り組みを検討する様子、写真下:自分たちで実地調査を行うためのスケジューリングをする様子 ) -
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企画当日の内容
- 2024年1月20日(土)10:30~16:00に開催!
( ※ 小雨決行。万が一、小湊鉄道の運行に関わる大雪や大雨が予想される場合は、中止の旨を三日前までに参加者への連絡を行います。その場合は、養老渓谷にちなんだお礼の品を送付させていただきます。返金はできませんので、何卒ご了承ください。)
五井駅に集合していただき、そこから小湊鉄道に乗車し、養老渓谷駅まで移動します。
養老渓谷駅到着後は、三つのコースが設けられたハイキングイベントを実施します。
三つのコースというのは、赤・緑・橙の三色に分かれており、それぞれのコースには、特徴ある食や景色、学生によるクイズやスタンプラリーが用意されています。
食べて、歩いて、知識を身に付けたイベントです。
疲労した足に癒しをお届けするためにも、養老渓谷駅前での足湯もご用意しております。
ハイキング初心者でも安心して楽しめるコースですので、是非、足をお運びください!
【当日の注意点】
・持ち物は特別用意していただく必要はありませんが、当日は防寒対策をしてお越しください。
・行きの五井駅から養老渓谷駅までの小湊鉄道での運賃は参加費に含まれております。帰りは養老渓谷で解散となるため、五井駅に戻る場合は別途費用が必要になりますので、ご注意ください。
・養老渓谷で解散のため、解散後に任意で日帰り温泉等をご利用いただけます。ご利用される方は、別途予算や着替えをご準備ください。なお、宿泊される場合、養老渓谷周辺にある旅館は当日受付を行っておりませんので、事前にご予約の上ご利用ください。 -
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ハイキングだけじゃない!鉄道も一緒に盛り上げます!
- 当日は、地域のローカル線である小湊鐵道の車両を1車両貸切。
五井駅から養老渓谷駅までの約1時間半程度の道のりでは、各種イベントを実施します!
窓から見える様々な景色とともに地域の情報を提供しながら、ビンゴ大会も検討していますのでお楽しみに!
正解者には、もしかしたら素敵なプレゼントも……?
また、私たちの企画に協力してくれた多くの企業の活動も紹介します。
市原市をいろいろな角度から知るには、いい機会です!
( 写真は上総牛久駅で停車中の小湊鉄道 ) -
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その他のリワードについて
- 1月20日に開催される「ア・サ・ヒ」のイベントにぜひ参加いただきたいと思っています!
ただ、当日参加できない方で、私たちの活動に応援いただける方のために、養老渓谷の魅力をより知ってもらえる様々な返礼品をご用意しましたので、リワードページをぜひご覧ください! -
お金の使い道
- 今回のクラウドファンディングで集金させて頂いた資金は、本企画『ア・サ・ヒ』の運営資金と致します。養老渓谷の魅力の共有と地域復興のために、私たち城西国際大学観光学部観光メディア制作Aの学生は、一丸となって企画を立案し、運営を実施していきたいと思っているので、ご協力の程お願いします。
目標金額に達しなかった場合でも、自分たちの資金で開催に向けて企画を実施・運営していきたいと思っていますが、上記で紹介しました企画開催に向けた費用は、皆様からご支援いただければと考えます。
とくに、地域の方々をはじめ、旅行好きの方々、養老渓谷に興味がある方々の応援が必要です。私たち自身や私たち学生が行なっている活動だということで興味を持ってくれる方もご協力ください。
それでは、企画を無事に開催するため、そして、一緒に養老渓谷の魅力を分かち合うためにも、応援のほどよろしくお願いします! -
応援メッセージ
- ◎ 金子 祐介 ( 城西国際大学 観光学部 助教 観光メディア制作A )
まちなか先生と創る養老渓谷PJメンバーとして頑張っている学生は総勢72名。
これまで、地域の人と触れ合ってこなかった学生たちも、地域の人たちとどのように関わりを持つのか、自分たちなりに必死に考えて、コミュニケーションを取ろうとしています。また、どうしても、こうした大学生が取り組む地域連携プロジェクトは、地域の人たちに負担だけをかけてしまいがちですが、その負担をかけないようにするためにはどうすればいいのかと考え、「自分たちにできることは、自分たちでやる!」という信念のもとで活動をしてきました。
そして、自分たちが考えた「養老渓谷にとっての新たな価値とは何か?」ということを考え、若い世代の眼で地域を見つめ直し、それを企画に盛り込みました。地域人にとってはなんでもないことが、彼らにとっては新しいことだと感じたこともあるようです。
今回、この企画に少なからず興味を持ってくれた皆様には、企画自体の面白さもさることながら、そんな彼らの取り組みに対する姿勢を今回の企画を通して感じとってもらえればと思います!!!
最後になりますが、彼らの活動をずっと見てきた私としてもこのイベントを実施に導いてあげたいので、この場を借りて皆様にも協力のお願いを申し上げます。どうぞよろしくお願いします!! -
留意事項
- ・「ア・サ・ヒ」は本プロジェクトの該当プランにご支援いただいた方限定でご招待するイベントとなっており、イベントへの参加は任意です。そのためご支援のキャンセルは受け付けておりませんので、予めご了承ください。
・「ア・サ・ヒ」は 小雨決行ですが、万が一、小湊鉄道の運行に関わる大雪や大雨が予想される場合は、中止の旨を三日前までに参加者への連絡を行います。その場合は、養老渓谷にちなんだお礼の品を送付させていただきます。返金はできませんので、何卒ご了承ください。