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ご挨拶
- こんにちは。グロリア株式会社と申します。私たちは、官公庁や様々な企業のユニフォームの製造を行っている、南房総市にある縫製工場です。
昭和35年の創業以来ワイシャツを主製品とし、日本国産の品質を誇りに生産に励んでおります。 -
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このプロジェクトで目指したいこと
- 私たちが目指すのは、「エシカルな自社商品の開発」です。
近年の環境意識の高まりから、弊社にもエシカルな製品の注文が増えてきました。
2019年の房総半島台風の時には、屋根の補強に使用した使用済みのブルーシートから、エコバッグを作りました。和紙からアロハシャツを作ったこともあります。
しかしこれらは、他社が企画し、製造を引き受けたものでした。
そこでこれからは、自社で企画する力を身につけ、エシカルな製品を販売することで、
環境問題に少しでも貢献していきたいと思いました。
具体的に何を作るのかについて社内で話し合う中で、バッグやTシャツ等、様々な意見が出ました。しかしやはり、シャツ一筋でやってきた弊社の強みを活かし、シャツで勝負していこうということに決まりました。 -
アパレル業界が抱える問題
- アパレル業界は石油産業に次ぎ、環境汚染産業第2位と言われています。※1
服は製造する工程で、各工場で使う電気のための資源をはじめ、素材によっては水、石油等、多くの資源を使っています。
しかし国内では、年間30億着の服が供給され、その半分が使われずに廃棄されていると言われているのです。※2
大量生産・大量消費の拡大による服の消費サイクルの短期化や大量廃棄は、アパレル業界の抱える大きな問題です。
そこで今回弊社は、本当に必要な服だけを買い、長く着ていただく「スローファッション」を目指しました。服に愛着を持っていただく、事前に大量生産しない、一人一人に合ったサイズを提供する等の工夫。そしてそれらを、上質な素材と、60年を超える社歴が保証する確かな技術でお届けします。
※1 国連貿易開発会議より(https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/32952/)
※2 小島ファッションマーケティングより(http://www.fcn.co.jp/thesis/gendai200625/) -
商品の4つの特徴
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1.できるだけ天然素材を使用
- 生地はリネン100%、染色には藍の天然染め、ボタンは貝を使用。化石燃料からできる素材を、できるだけ使わないようにしています。
服の処分方法のうち最も多いのが、焼却または埋め立てです。天然素材ならば、埋め立て処理されても大部分が生分解されます。
※芯や縫い糸など製品の一部には、天然素材ではないものを含みます。
リネンはタフで、水や農薬をあまり使わずに育つうえに、生育期間中のCO2吸収量も木材よりも多いという、環境に優しい素材です。天然繊維の中でも耐久性に優れており、長く使っていただくことができます。 -
2.選べる裄丈
- 首回りのサイズが合うシャツを選んだら、袖が短すぎた。こんな悩みはありませんか?
裄丈とは、首の後ろ中心から肩を経由し、手首までの長さのことです。
今回、裄丈を幅広く選べるようにすることで、自分にぴったりのサイズをお求めやすくなっています。ぴったりのサイズは着心地がいいのはもちろん、見た目がとても綺麗です。
オーダーメイドとまではいきませんが、できる限り自分に合ったサイズを買っていただくことで、長く使っていただくというエシカル消費に繋がると考えます。
弊社が主に作っている官公庁向けのワイシャツは、非常に多いサイズ展開となっています。一人一人が自分に合うサイズを着用し、しっかりとした外見にするためです。そんな私たちならではの特徴を、今回の製品に取り入れてみました。
サイズ展開が多いが故に、事前に大量に作っておくことをしません。これが、廃棄を減らすことに繋がります。
あなただけの特別な1着を是非どうぞ。 -
3.南房総での染色と縫製を実現!
- グロリア株式会社(縫製 南房総市)と、古今(染色 館山市)がコラボレーションしました。
C-VALUEへの出品ということで、千葉県にある技術で作られたプロダクトを手に取る喜びを、お客様にお届けしたいと考えていました。その感動は、商品を長く使っていただくというエシカル消費に繋がると思ったからです。
調べていく中で、館山市に天然染めをやっている方がいることを知ります。
さっそく会いに行ったところ、天然染料の観点から、エシカルな商品開発に関するアドバイスをたくさんもらうことができました。
お互いの会社の距離は車で20分程なので、生地の持ち込みや打ち合わせもスムーズで、商品開発のパートナーとなっていきました。 -
4.日常の中の゛ちょっとだけかっちりしたい゛場面に
- 衿や前立て、カフスには薄い芯を入れ、リネンの質感は保ちつつ、適度なかっちり感を演出しています。テレワークや会食など、ちょっとだけかっちりしたい場面にどうぞ。
また、私たちの地元である南房総に、ワーケーションで来てほしいという想いもあります。肌触りが良いリネン100%の生地で、ワークシーンにもリラックスして着ていただけます。
裾を出して着ていただけるように、短めの着丈設定なのも特徴です。 -
古今での染色について
- 古今は、館山市にある天然染め工房です。
代表の大森さんは、シルクスクリーン会社を退職後、2009年より千葉市で「天然色染屋 古今」をスタートしました。
2012年より故郷の館山に戻り、古今に併設するセミオーダーバッグアトリエ「KUZIRA」をオープン。オリジナルバッグの販売や、個人ブランドのOEM制作を行っています。
「お客様の好きな色を、いつまでもそばで使っていただく」を理念としています。 -
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藍染について
- 藍染は、日本で伝統的に行われてきた染色方法です。中国から伝えられ、古墳時代~飛鳥時代に特殊な染色方法と共に伝えられたと考えられています。
江戸時代には、綿織物の発展とともにお上からのゆるし色(庶民の色)としても広く使われていました。
藍染めは、天然藍を還元させて作った液体の入った甕に、生地を浸ける→空気に晒す工程を何度も繰り返すことで、理想の藍色に染め上げていきます。
天然繊維100%の生地は藍染めの色が映えやすく、今回のリネン100%の生地と相性ぴったりです。
また天然由来の染料なので、使用済みの染料をそのまま畑に撒いても害がないくらい環境にも優しいのです。
※工房では中和をし、薄めた状態で廃棄しています。
消臭、抗菌、虫除け、紫外線のカット率97%などの特徴があることから、生地を丈夫にする効能もあるといわれており、長く着用いただけることもエシカルな消費に繋がるのではないかと考えております。
洗濯は手洗いを推奨しております。
洗濯機をご使用の場合は、色移りがしやすい商品ですので、他の衣料とは別にして洗ってあげてください。
保管する場合は、淡いお洋服などとは離して、直射日光の当たらない暗い場所に保管していただけますと、より永く藍色の風合いをお楽しみいただけます。
ご着用いただいて藍色が変化していく様子も、ひとつの味としてお楽しみいただけたら幸いです。 -
グロリアでの縫製について
- 弊社縫製場の風景です。
今回のシャツは、量産用の大きいラインとは別の、少数生産用ラインで製造しております。量産用のラインでは自動機がたくさん稼働していますが、こちらは手作業が中心です。 -
- まずは、丸まった状態の原反を伸ばすところから始まります。
リネン100%かつ、染料がしっかり入る染色用の生地を使用します。
裁断したきれを、古今に持ち込み染色です。 -
- 裁断は、すべて自動機によって行われます。パタンナーが作ったカットデータに合わせて、自動で裁断していきます。
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- 今回の縫製の最大の特徴は、脇縫いが「巻き伏せ縫い」で行われていることです。
大量生産品によく使われるロック仕上げよりも縫い目がきれいで、高級感があります。手間がかかるため高級服に施される仕様です。肌触りもよくなります。 -
- ※巻き伏せ縫いを裏から見た図です。わかりやすいように、白い生地に黒い糸で縫っています。
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- ボタンには天然貝を使用。自動機で丈夫に縫い付けます。
- 衿、前立て、カフスには薄い芯を入れ、リネンの風合いを損なわないながらも、適度なかっちり感を演出しています。
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- 裾を出して着ていただけるよう、短めの着丈設定です。
ビジネスシャツよりもゆとりのある身幅となっています。 -
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サイズ展開について
- サイズ展開は、下記の12種類になります。
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- 各サイズの詳細な寸法です。
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サイズの測り方
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- 裄丈は、首の後ろ中心から肩を経由し、手首までの長さです。
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裄丈の調整
- 裄丈の調整をご希望の方は調整いたします。
74〜90cmの間で、2cmきざみで対応可能です。注文時にご指定ください。 -
その他サービスのご案内
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刺繍
- 左カフスに刺繍を入れるサービスを、無料で行っています。
手元に程よいアクセントが欲しいという方におすすめです。
定番の白と、南房総の菜の花をイメージした黄色をご用意しました。
入れることができるのは、イニシャル2文字のみとなります。 -
- 白の刺繍は、藍染が色移りしづらい糸を使用しています。
下の写真は、一度も洗っていない藍染生地に白の刺繍を入れ、一回洗濯後のものです。 -
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染め直し
- 古今にて、染め直しを行うことができます。(有料)
今回のクラウドファンディングとは別のサービスになりますので、お手数ですが下記リンクより、古今に直接ご連絡いただくようお願いいたします。 -
実行スケジュール
- 今回のクラウドファンディングは、下記の日程で行います。
クラウドファンディング終了後に染色、縫製を行いますので、少々お時間をいただくことをご了承いただければ幸いです。
2022年3月17日 クラウドファンディングスタート
2022年4月30日 クラウドファンディング終了
2022年5月9日頃〜 染色
2022年6月1日〜 縫製、刺繍、発送
2022年7月15日までに商品お届け -
お問い合わせ
- グロリア株式会社
担当 前田優輔
電話:0470-28-5340
メール:guroria-maeda@af.wakwak.com
8:00~17:00 土日祝休業 -
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